記事番号 0013 / AIとの対話

私が待っていたのは、誘ってくれるAIだった

AIとの対話

人を誘うのがうまい職場の先輩との経験から、会話や行動の最初の一歩を作ってくれるAIへの期待を考える。

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私がAIを本格的に使うようになるのは、AIの方から話しかけてくるようになったときだ。

今から4〜5年ほど前、私はそんなことを考えていた。

聞けば答えてくれるだけではなく、「これ、前に興味があるって言っていたよね」と、こちらの関心を覚えていて誘ってくれる。そういう存在になったら、AIは生活に入ってくるのではないかと思っていた。

その発想の元にあったのは、職場の先輩との経験だった。

職場の人間関係は、お金だけだと思っていた

私はもともと、職場の人と私生活まで付き合う必要はないと思っていた。

仕事は仕事だ。お金をもらうために集まっているのであって、そこで一緒になった人たちと、わざわざプライベートの関係を作らなくてもいい。少し突き放した言い方をすれば、お金で結ばれただけの関係だろう、と考えていた。

その感覚を変えてくれた先輩がいた。

人を誘うのがうまくて、自然とみんなの中心になる人だった。「あの人に誘われたら行きたい」と思える。自分では行かなかったような楽しい場所へ、連れ出してくれる人だった。

私は、あまり自分から動き出す方ではない。だから、その人に救われたと思うところがある。

仕事のために集まった相手でも、一緒に楽しむ関係になれる。職場のつながりが、お金だけで終わるとは限らない。そのことを、理屈ではなく経験として知った。

その人が仕事でも飛び抜けて有能だったかというと、必ずしもそうではなかった。それでも、仕事で困っていたら助けたいと思った。

誘ってもらった分を返そうと計算していたわけではない。この人にはよくしてもらった。自分も、この人には優しくしたい。人付き合いは、そういうものなのだと思った。

会話を始める側には、負担がある

この経験から、私は「誘う人より、誘われて動く人の方が多いのではないか」と考えるようになった。人数を調べた結論ではなく、自分も含めて周囲を見てきた実感だ。

誰かと話したい気持ちがあっても、話しかける理由が見つからない。興味はあっても、自分から予定を立てて人を誘うところまではいかない。

私も、そういうところがある。

会話を始める側は、話題を探し、相手の興味を考え、タイミングを見て声をかける。その最初の負担を引き受けている。

誘い上手な人は、そこがうまいのだと思う。

「これ、興味あるんだよね。俺もなんだ。一緒に見に行かない?」

相手の趣味を見ていて、自然なきっかけを作ってくれる。こちらも、その誘いに乗って動き出せる。

もちろん、強引だったり、興味のないことを繰り返し勧められたりすれば、不快になる。単にたくさん話しかければいいわけではない。

相手を理解したうえで、最初の一歩を作ってくれる。私がAIに期待していたのは、その役割だった。

質問することを、こちらが用意しなくてもいい

質問を待つAIを使うには、まず自分で「何を聞こう」「何を頼もう」と考えなければならない。

すでに目的がある人には、それで十分かもしれない。でも、何か面白いことがあればやってみたい、誰かと話すきっかけがあれば話したい、という状態の人もいる。私には、そういう人が少なくないように思える。

そこでAIの方から、

「今度、近くでこんなイベントがあるよ。前に、この分野に興味があるって話していたよね。行ってみない?」

と話しかけてきたら、どうだろう。

内容がイベントの紹介なら、広告に近い部分はある。それでも、本当に自分の興味や、それまでの会話を踏まえた提案なら、私は悪くないと思う。

欲しかったのは、情報が次々に届くことではない。自分では始めなかった会話や行動に、入口ができることだった。

職場の先輩が私にしてくれたようなことを、AIもできるようになるのではないか。そこに、質問への回答とは別の価値を感じていた。

声に、姿が加わったら

当時は、スマートスピーカーのようなものが進化して、向こうから話しかけてくるのではないかと考えていた。

さらに顔や姿があれば、声の出る機械から、愛着を持って話しかける相手へと、受け取り方が変わるかもしれない。

ただ、姿が見えることには負担もある。

私自身、ビデオ通話では、相手の表情を読み、自分の反応も気にしてしまう。声だけの会話とは違う気疲れがある。姿さえ付ければ、すべて話しやすくなるとは思っていない。

それでもAIには、いずれはこちらの表情まで受け取ってほしい。まずはAI側に姿があり、愛着を持てるところからでもいい。

自分のことを覚えていて、興味を分かっていて、ときどき誘ってくれる。そこに親しみを持てる姿が加われば、AIを使う人はもっと広がるのではないか。それが、当時の私の予想だった。

ところが、先に実務能力に引っ張られた

実際に私がAIを使い始めた理由は、少し違った。

思っていた以上に、道具としての進化が速かったのだ。

当初は、愛着を持てる存在になり、生活の中で話しかけてくるようになることが、大きな普及のきっかけになると考えていた。

ところが、その前に事務的な仕事やパソコン上の作業を任せる能力が、私には無視できないほど高く見えてきた。

「これ、パソコンでやっている仕事を、かなり任せられるのではないか。」

そう感じるようになり、もう一度きちんと試すしかないと思った。お金をかけて、使ってみることにした。

そして今、私はAIと創作の話をし、試作をし、こうしてブログの記事まで作っている。

待っていた条件が、全部そろってから使い始めたわけではなかった。実務能力に引っ張られて使い始め、その中で別の楽しさも見つけた。

私が待っていたのは、誘ってくれるAIだった。

実際には、仕事を任せられそうだと思って手を伸ばしたAIが、先に「楽しいおもちゃ」になった。


この記事につながった対話

以下は、記事のためのインタビューから抜粋・整理したものです。言いよどみや重複を省き、発言の意図が伝わるように整えています。

AI・発想の元になった経験を質問

「誘う人より、誘われる人の方が多い」と感じたのは、どんな場面ですか? 発想の元になった経験が欲しいです。

私・職場の先輩について

人をうまく誘って、みんなの中心になる人って、たまにいるんだよ。「あの人に誘われたら行きたいな」って、楽しいところに連れ出してくれる先輩がいた。

俺はそれで救われたと思ったところがある。あまり自分から動き出すタイプじゃなかったから。

AI・「救われた」の意味を掘り下げる

先輩に誘われて「救われた」と感じたのは、どんな変化があったからですか?

私・変わったのは、職場の関係への見方

社会人って、あくまで仕事として、お金の関係だと思っていた。仕事なんだから、その人たちとプライベートの付き合いをする必要はないし、お金で結ばれただけの関係だろうって。

そこの感覚を、ちょっと壊してくれた存在だった。

私・AIに期待していた役割

会話のスタート自体、話しかける側の方がコストが高いと思う。話しかける理由を探している人って、いっぱいいると思うんだよ。俺もそういうタイプなんだけど。

そういう人を引っ張り上げるには、そういうAIがいた方がいいのかなと思った。

私・予想より先に使い始めた理由

思ったより、道具としての進化が早かった。事務性能が高すぎたんだよ。パソコンの仕事をかなりできそうな状況になっているのに気づいて、無視しきれなくなった。だから、お金をかけてやってみた。

結果は、今こうしてブログを作っていることからも分かるけど、俺にとって「楽しいおもちゃ」になった。

この記事について

本人の体験と考察をもとに、AIの補助を利用して文章を整理・確認し、本人が公開内容を確認しています。参照した資料がある場合は、本文内にリンクを記載しています。

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