NOTE 003 / ゲーム

AI時代の覇権ゲームとは――ブロックのその先に

ゲーム

個人の一本、企業の一本、みんなが世界を持ち寄る場所。AIがゲーム制作の入り口をどう広げるかを考える。

自分たちで世界を作り、そこに誰かを招いて一緒に遊ぶ。そういう遊び方は、すでにマインクラフトが広く知られた先駆的な例の一つになっています。実際、同じワールドで共同制作や冒険を楽しむ仕組みがあります。Minecraft公式説明

AIでゲームを作る動画を見ながら、自分が考えたのは、この遊び方の次の姿でした。

人間が作りやすいように、ブロックという分かりやすい部品を使う。そこにAIの制作支援が加わったら、作りやすさを保ったまま、もっと複雑なものを扱えるのではないか。そうなれば、別にブロックである必要はないのではないか。

自分の予想は、三つの方向です。個人が作る一本、企業が作り込む一本、そして、みんなが作った世界を持ち寄る場所。

ここでいう「覇権」は、すべてのゲームを置き換えることではなく、作り手と遊び手が長く集まり続ける大きな場になる、という意味です。

どれか一つが他を全部置き換えるとは思っていません。ただ、この三つの中で、次の大きな流れを生むのは、三つ目がAIによってさらに発展した形ではないか。そんな構想を、AIと話していました。

ゲームは、三つの方向へ広がるのではないか

一つ目は、個人や少人数が作る、独立したゲームです。

AIが制作を助けることで、これまで手が届かなかった規模の作品に挑戦できる人が増えるかもしれません。自分の好きなものを詰め込んだ一本、特定の遊びにこだわった一本。そういう個人の作品には、これからも期待しています。

二つ目は、企業が作り込む、完成度の高いゲームです。

制作の経験を持つ人たちもAIを使うはずです。操作感や演出、物語、遊びの調整まで含めて、一つの作品を仕上げる力が不要になるとは思いません。むしろ制作が効率化すれば、企業同士の完成度の競争も激しくなるのではないか、と考えています。

三つ目は、企業の共通基盤の上に、個人が世界や体験を持ち寄るゲームです。

企業が、移動や戦闘、保存、複数人で遊ぶ仕組みなどの土台を用意する。その上で個人がAIを使い、自分の街やダンジョン、人物やクエストを作る。遊ぶ人は、それぞれの作り手が生み出した場所を訪れる。

三つ目の遊び方そのものは、すでにあります。自分が予想しているのは、AIによって、そこに参加できる人と、その人たちが作れるものの幅が広がることです。

厳密な分類というより、これから強まる三つの方向として考えています。少人数の会社もあるでしょうし、企業が共通基盤の中で作品を作ることもあるでしょう。その中でも自分が特に気になっているのが、三つ目の形です。

マインクラフトを、レゴブロックのように考えてみた

この構想の出発点は、「マインクラフトは、なぜ個人が作る遊びの入り口になれたのか」という問いでした。

自分は、その魅力の一つを、個人でも作りやすいように創作の仕組みを単純化したことにあると考えています。

レゴブロックなら、分かりやすい部品を組み合わせて、自分の想像したものを形にできる。子供でも作り始められて、大人も自分なりに作り込める。その入りやすさと自由さが、マインクラフトにもあるのではないかと思いました。

これは、自分なりの人気の理由の捉え方です。マインクラフト自体に複雑な遊びがない、と言いたいわけではありません。ここで注目したのは、作り始めるときの分かりやすさです。

人間は成長するにつれて、ブロック遊びから、もっと複雑なおもちゃや制作にも関心を広げていくことがあります。

ゲームの中でも、建物を作ったら、そこに暮らす人物が欲しくなる。会話をしてほしいし、街で事件が起きたり、冒険に出たりする仕組みも欲しくなる。見た目だけでなく、その場所で起こることまで作りたくなるのではないでしょうか。

ただ、それをプログラムや細かな設定に落とし込むのは難しい。想像できることと、自分で実装できることには差があります。

AIが助けるなら、ブロックである必要はあるのか

そこで、自分はこう考えました。

個人が作りやすくするために、作るものを単純な部品にする。それに加えて、AIに複雑な作業を助けてもらう方法もあるのではないか。

人間は、どんな街にしたいか、誰が暮らし、何が起こる場所なのかを考える。AIが、それを共通基盤の上で動く形にするのを手伝う。

そうなれば、作る人が直接扱える範囲に合わせて、表現するものの複雑さまで抑える必要は、薄れていくかもしれません。

ブロックを置くような入りやすさで、人物や会話、音楽、出来事まで含む世界を作れたらどうだろう。これが、自分の構想の中心です。

すでにある創作の場と、AIによる拡張

ここは、既存のものも挙げておきたいと思います。会話の中でAIから紹介された例も含め、執筆時点の2026年9月18日に公式情報を確認しました。

ゲーム・制作基盤 すでにある仕組み
Minecraft ブロックで世界を作れるゲーム。クリエイティブモードでは資源を無制限に使って制作できる。公式説明
スーパーマリオメーカー 2 用意されたパーツでコースを作り、投稿して、他の人が作ったコースも遊べる。任天堂公式
Roblox Roblox Studioで体験を制作・公開できる共通基盤。制作を助ける生成AI機能も組み込まれている。公式開発者資料
Fortnite/UEFN Fortnite向けのゲームや島を制作できる。マルチプレイや戦闘などの基盤を利用しながら、独自の環境や遊びを作れる。Epic公式

特にRobloxは、2026年2月に、動作を伴う立体物を生成する「4D generation」のベータ版を発表しています。開発者が対応させた体験内で、プレイヤーが文章の指示から、乗って走れる車などを生成する例が紹介されています。発表時には対象を限った仕組みで、あらゆる世界を自由に生成できる完成形として示されていたわけではありません。Roblox公式発表

つまり、共通の土台に個人の創作を載せる仕組みも、AIで制作を助ける動きも、すでにあります。

これらの場では、すでにブロックを置く以上の創作も行われています。自分が注目するのは、AIによって、その複雑な制作に参加する難しさがどこまで下がるかです。

人物、会話、音楽、出来事まで含む「小さな世界」を、専門的な実装に詳しくない人も作って持ち込める。そんな入り口が、もっと広がるのではないか。上の例が、その構想をすべて実現しているという意味ではありません。

広い地平線に、小さな世界がいっぱいある

誰かが作った街へ行くと、その人が考えた人物がいて、会話があり、音楽が流れている。別の人が作ったダンジョンへ行けば、独自の敵や仕掛けが待っている。

自分はかわいらしいキャラクターを使っているのに、遊びに行った先は本格的なホラー世界だったりする。そんな、作り手の違いがぶつかる面白さもありそうです。

会話の中では、これを「広い地平線に小さな世界がいっぱいある」と表現しました。

一人で巨大なゲーム全体を作り切らなくても、自分が作りたい場所や体験を持ち寄れる。遊ぶ側は、同じ土台の上で、いろいろな人の想像した世界を訪れられる。

自分が「覇権」の可能性を感じるのは、三つ目だ

個人が作る一本にも、企業が作り込む一本にも、面白い作品は生まれると思います。

そのうえで、長く人が集まり続ける場所として、自分が特に可能性を感じるのは、三つ目の形がAIによって広がった先です。土台を提供する側だけでなく、そこに参加する多くの作り手が、新しい遊びを持ち込めるからです。

一つの世界を遊び終えたら、別の人の世界へ行く。遊んでいた人が、今度は自分でも作り始める。そういう循環が育った場所は、強いのではないか。

もちろん、自由度が増えれば、共通ルールをどう保つか、面白い世界をどう見つけるかが問題になります。作りやすいだけで、遊びたい場所になるとは限りません。

だから、どの会社が勝つかまでは分かりません。ただ、自分がAI時代の覇権ゲームを想像するときに浮かぶのは、ブロックを組むような入りやすさで、もっと複雑な世界や遊びを作り、持ち寄れる場所です。

マインクラフトが見せてくれた「作って、みんなで遊ぶ」という楽しさ。その作りやすさを、AIはどこまで広げられるのか。

個人の一本、企業の一本、みんなが世界を持ち寄る場所。三つが並んで広がる未来の中で、自分は三つ目の進化を見てみたいと思っています。


きっかけになったやり取り

2026年9月18日の会話から、原文を抜粋しています。途中の説明は省略しています。

でも今後AIの時代になったら、別にブロックである必要はないわけだよね。だって人間だって成長したらさ、レゴブロックからもっと複雑なおもちゃになっていくわけでしょ。基本的にプログラムで組んだりとか、そういう細かいことをするのが人間は難しいから、ブロックっていう最小限レベルの情報管理に留めてみんなで共有して盛り上がったって形式だと思うんだけど。

AI

あと、あなたの仮説で特に強いのは「マイクラの成功理由を“ブロックそのもの”ではなく、“人間が扱える複雑度まで創作単位を圧縮したこと”と見ている」点です。

AIが間に入るなら、その扱える複雑度の上限が一気に上がる。

だから次世代の“レゴブロック”は、四角いブロックじゃなくて、ゲームシステムそのものになる可能性はかなりあると思います。

これは自分の見方と将来の構想を、AIとの対話を通して整理した記事です。AIの返答は当時の見解として引用しています。構成・執筆にもAIの助けを借りています。

記事の改訂履歴

  • 初版公開

この記事を紹介する

引用やリンクでの紹介は歓迎します。全文転載を一律に許可するものではありません。

引用と著作権の方針を読む →

読者コメント

コメントはGoogleフォームで受け付け、著者が確認・承認したものだけをここに掲載します。

コメントを投稿する →

掲載済みのコメントはまだありません。

コメントの方針