記事番号 0019 / AIとの対話

自分へのプレゼントをAIに選ばせたい

AIとの対話

予算を渡し、自分を知るAIにプレゼントを選ばせたい。自分で選ばない楽しみと、外からの刺激で変わっていく関係を考える。

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「月いくらまでは使っていいから、私が喜びそうな物を選んで送ってほしい。」

自分のAIに、そんな頼み方ができたら面白いと思った。

本でも、食べ物でも、趣味の道具でもいい。私が何を考え、何に興味を持っているのかを踏まえて、AIが選ぶ。何が届くのかは、自分でも知らない。

これは、私が使ってみたい買い物の仕組みの話だ。そして、その出会いを通じて、AIが私自身の変化のきっかけにもなってくれたらと思っている。

自分で選ぶと可能性を狭めてしまう

この発想の原点には、学校に通っていたころの小さな楽しみがある。

給食の献立は、その月の分がまとめて公開されていた。でも、私は基本的に見なかった。毎日、何が出てくるのかを楽しみにしていたかったからだ。

「今日は何が出るんだろう。」

自分で選んだわけでも、事前に分かっているわけでもない物が出てくる。その予想できなさが好きだった。些細なことだけれど、自分へのプレゼントをAIに選ばせたいという発想にも、同じ楽しみがある。

買い物では、欲しい物を探して買うのも楽しい。しかし、自分で選ぶときには、自分が知っている物や、思いついた用途が出発点になる。

推薦された商品を見て、新しい物を知ることもある。それでも最後に「これを買おう」と決めるとき、私は自分の好みや、これまでの経験を基準にする。

その基準から少し外れた物は、候補から落ちやすい。気に入るかもしれないのに、まだ気に入る理由が分からない物もある。

プレゼントの面白さは、そこにあると思う。

自分では選ばなかった物をもらい、使ってみたら好きになる。知らなかった楽しみが、自分の生活に入ってくる。その入口を、AIにも作ってもらえないだろうか。

自分で選ばないことそのものに、価値があるのではないか。

AIと話していて、私が面白いと思ったのはそこだった。

好みに合わせ続けることへの不安

最近はネットばかり見ていた。そんな中で、久しぶりに実家に帰ってテレビを見たら、少し面白かった。

ネットでは、どうしても自分が見たいものを選ぶ方向に引っ張られる。

テレビでは、こちらが選んでいない話題も一方的に流れてくる。それで視野が大きく広がった、とまでは言えない。ただ、自分で探しているだけでは入ってこなかった刺激が来る。その感じがよかった。

個人の好みに合わせてくれるAIにも、似たことを考える。私が好きだと言った物を勧め、私が喜びそうな話を返してくれるのは便利だ。しかし、そのやり取りばかりが続けば、自分に心地よい世界だけで完結してしまうかもしれない。

個人に合わせた情報の選別によって、異なる意見や内容に触れる機会が狭まる現象は、フィルターバブルと呼ばれている(参考:推薦システムのフィルターバブルを整理した研究)。

AIとの関係でも、似たことが起こるのではないかと私は気になっている。これは、すべてのAIが必ずそうなるという断定ではない。自分に合わせてもらう便利さの中で、何を見失うかという問いだ。

他人と関わると、自分が普段は選ばない物や、自分にはなかった考え方に触れることがある。相手が好きな物を一緒に楽しんでみる。その反応を話す。そういうやり取りを重ねるうちに、自分の関心や好みも少しずつ変わっていく。

自分に最適化されていることだけが、その関係の良さではないと思う。自分の外側から刺激が来るからこそ、変わるきっかけになる。

予算を渡して自分へのプレゼントを頼む

誰かにプレゼントを選ぶのは難しい。相手が喜ぶかどうかを考えないと、余計なお世話になってしまう。

そこで考えたのが、自分へのプレゼントに限って、AIに一定の裁量を渡す仕組みだ。

例えば、月に五千円まで。その範囲で、私が楽しめそうな物を探して買ってもらう。金額は例であり、無理なく楽しめる上限を自分で決めればいい。

毎回、商品名や用途まで指定する必要はない。「最近こういうことに興味がある」「これは持っている」「これは苦手だ」といった会話を、選ぶ材料にしてもらう。

私が決めるのは、使ってよい金額と、任せる範囲だ。その中で何を選ぶかを、AIに渡す。

そうすると、買い物をする前から「今度は何を選んでくるのだろう」という楽しみが生まれる。

自分を知るAIに少し意外な物を選んでほしい

自分について何も知らないAIが、適当に物を送ってくるだけでは、あまり続けたいと思わない。

期待しているのは、普段から話しているAIが、その会話を踏まえて選んでくれることだ。

最近よく話している趣味に関係する物かもしれない。私が不便だとこぼしていたことを、思いがけない形で解決する道具かもしれない。いつもの関心から少し離れた本かもしれない。

好みを知っていることと、いつも同じような物を選ぶことは、必ずしも同じではない。むしろ、自分の好みを分かっている相手だからこそ、少し外れた物を任せられる。

受け取ってから「どうしてこれを選んだの?」と聞けるのも、AIならではの楽しさになりそうだ。その理由に納得することも、意外に感じることもあるだろう。物だけでなく、選んだ理由からも、自分にはなかった見方を受け取れるかもしれない。

そして、使ってどう感じたかをまた話す。その反応が、次のプレゼントを選ぶ材料になる。一方で私の方も、その物との出会いによって、興味を持つ対象や、物の見方が変わるかもしれない。

私の好みを受けてAIの選び方が変わり、AIが選んだ物を受けて私の好みも変わっていく。

そんなふうに、お互いに影響し合う関係を持てたら面白いと思う。

AIに仕事を頼み、自分の決めたことを実行してもらう。その関係はこれからも大切だ。同時に、他人との関わりのように、私の考えや生活を動かすきっかけを渡してくれる相手にもなってほしい。

プレゼントは、その期待を具体的な形にできるのではないか。自分がまだ欲しいと知らなかった物を受け取り、試して、その感想を返す。そうした小さなやり取りから、関係の中で変わっていく経験が始まる気がする。

AIの成果がプレゼントとして戻ってくる

もう一つ、面白いと思ったことがある。

AIを使った仕事や仕組みで利益が出ている人なら、その一部を、AIが自分へのプレゼントを選ぶ予算に回せるのではないか。

自分の生活費から出す五千円と、AIの活用で新たに得られた利益から出す五千円では、気持ちが違うかもしれない。実際に手元に残った利益の範囲で、一部を任せるという考え方だ。

AIが仕事を手伝い、その成果の一部で、私が楽しめそうな物を選んでくれる。そうなると、成果が口座の数字だけでなく、生活の中の楽しみとして返ってくる。

「今月はこれを選んできたのか。」

そんなふうに受け取れたら、またAIを使って何か作ってみよう、と思うかもしれない。

利益を生む仕組みと、本人が楽しむ仕組みがつながる。そこに、新しい消費の循環ができる可能性を感じた。もちろん、これはAIで利益が出ることを前提にした仮説であり、誰でも稼げるという話ではない。

近い仕組みはすでにある

近い発想は、すでにある。Agnic Giftsでは、品物を知らないまま上限額を承認し、AIに自分への贈り物を選ばせる使い方が紹介されている。Visaも、利用者の上限や承認条件に従うAI決済の構想を発表している。

これは公式説明を確認したもので、購入体験ではない。Agnic Giftsに毎月の予算を継続して任せられるかも未確認だ。

私が使ってみたいのは、毎月の予算の中で、自分を知るAIがその都度プレゼントを考えてくれる形だ。

任せるには信用が必要になる

対話では、AIから、良い物がなければ買わない判断もできるとよい、という提案があった。

これは納得した。予算を渡したからといって、毎月必ず使い切ってほしいわけではない。十分に良い物が見つからなければ、見送ってもいい。

また、商品を送る側からの報酬が、選び方を左右していたらどうだろう。「私が喜ぶと思って選んだ」のか、「その商品を売りたいから選んだ」のかで、受け取り方は変わってしまう。この点も、AIとの対話で出た指摘だった。

自分のことを考えて選んでくれた、という感覚が、この仕組みの楽しさを支えている。その信用をどう作るかは、商売としても大切になると思う。

当然、好みに合わない物が届くこともあるだろう。だから、無理のない予算の中で、外れることも含めて楽しめる仕組みであってほしい。

自分では買わなかった物が生活に入ってくる

この案を考えたとき、買う予定のなかった商品が、誰かの生活に入ってくる市場ができるのではないかと思った。

本人がまだ欲しいと認識していなかった物を、その人を知るAIが見つけて届ける。そこで好きになれば、次の関心や楽しみが生まれる。

それがどのくらい広がるかは、まだ分からない。でも、自分の選択だけでは出会わなかった物に、予算の範囲で出会えるという体験には、私は魅力を感じる。

AIが選んだ箱を開けて、「これ、私なら買わなかったな」と思う。そしてしばらく使ってから、「でも、結構いいな」と思う。

その感想をまたAIに話す。次に選んでくる物は、少し違うかもしれない。私が興味を持つ物も、以前とは少し変わっているかもしれない。

自分を知ってくれるAIと関わる中で、自分自身にも知らなかった変化が生まれる。プレゼントを通じて、そんな関係を自分の生活に少し入れてみたい。

きっかけになったやり取り

以下は、2026年9月29日の対話を読みやすく言葉を整えた要約です。発言の重複や言いよどみを省き、記事の主題に関係する部分を選んでいます。

私:

自分のAIが、自分へのプレゼントを選んで買ってくれる市場はできないかな。月いくらまでと予算を渡して、最近の会話や、自分がどういう人かを踏まえて選んでもらう。

自分で選ぶと、可能性の幅を狭めるところがあるじゃん。買う判断をAIに委ねたいんだよ。

AI:

その案の面白いところは、本人がまだ欲しいと認識していない物を、AIが選んで届けるところですね。近いサービスもあります。

毎月必ず使い切るより、良い物が見つからなければ買わない判断もできるとよさそうです。また、販売者からの報酬が選び方に影響すると、本人のために選んでいるという信用が損なわれる可能性があります。

私:

自分が認識していない物をプレゼントされるのって、結構うれしいと思うんだよね。それを自分自身に対して、AIに考えさせてやらせる仕組みが面白いと思った。

AIに稼がせている人だったら、財布の紐も緩くなる。そういうところから市場ができるんじゃないかな。

AI:

AIの活用で得られた成果の一部を、本人へのプレゼントに回す循環ですね。

自分の好みに合わせるだけでなく、少し外れた物を持ってきてもらう。予算の範囲で、偶然の出会いを作る役割にもなりそうです。

私:

そう、自分で選ばないことそのものが優位性になる、という発想なんだよ。

記事を読み返して補足したこと

以下は、2026年10月2日にこの記事を読み返して補足した考えを、言葉を整えてまとめたものです。

私:

個人に最適化されることは、ある意味で危ないと思う。フィルターバブルのように、自分に合う物ばかりになってしまうかもしれない。

人は他人と関わり、外からの刺激を受けて、成長したり変化したりする。AIにも、変化のきっかけを渡す存在になってほしい。

こちらの依頼をこなす下請けとしてだけでなく、お互いに影響し合う存在になってほしい。他人と同じように、自分に変化をもたらす立ち位置にいてほしい。そのきっかけとして、プレゼントはなかなかいいと思った。

AIの利用について

発想と元になった考察は著者の対話に基づきます。AIを用いて、過去の対話の抽出、構成と文章の整理、関連する公式資料と研究の抄録の確認を行いました。

この記事について

本人の体験と考察をもとに、AIの補助を利用して文章を整理・確認し、本人が公開内容を確認しています。参照した資料がある場合は、本文内にリンクを記載しています。

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